冬用革ライディンググローブをスマホ対応にした話。
アルパインスターズのグローブ、全季節対応とはいうもののメッシュである。
これで正月都内を走ったらマジ寒い。
指先から冷えが肩甲骨まで深々と浸食してきて寒くて寒くて仕方がなかった。
冬用グローブも買ってあったけど、買った時はちゃんとスマホ対応◯を確認したのに反応しないのである。
なんでだ。
なので、使ってなかった。
しかし、もう無理だ…なんとかしてスマホ対応にしなくては。
ということで、グーグル先生に尋ねると、方法は三つ。
①スマホ対応になる液体を指先に塗る。
②スマートフォンゲーム用指サックをつける。
③電導糸を縫い付ける。
①は、よくよく調べていくと、塗って乾いてすぐは反応するが、走ってる途中で効果がなくなっていくらしい。あと、使用しているうちに汚れが指先について反応しなくなるらしい。そこらへんにも売っていなくて入手に時間がかかる。1,000円くらい。
ので、すぐに選択肢から消えた。
②を買うため、正月から池袋へ行く。
セリアで購入。3つかった。
しかし…。よくよく考えれば、自分の手の静電気を伝えてスマホ操作するのだから、革手袋で静電気が遮られているのに反応するはずがなかった。それなのに3つも買っちゃって、頭が悪かった。
もう、最後の電導糸にのぞみをかけるしかない。
しかし、電導糸、出始めの頃にアパレル小物の仕事をしていたが、あんまり反応しないという噂を聞いていた。
あんまり期待はしていなかったが、結果的にはこれがすごく良かった。
値段も①の液体の1/2くらい。
インターネットで電導糸を購入。
正月だったけど中2日で届いた。
ありがとう、中の人。
早速いそいそと縫い付ける支度。
革用の三角縫い針、ツボ押し用の木のスティック、指貫、糸切りばさみを準備。
長めに糸を出し、二本取りでハート型の刺繍にしようと決めた。
しかし、問題が多数。
まず革グローブな上、冬用で生地も厚ぼったく、がっしりしててひっくり返せない。
玉留めが裏にとめられない。
仕方ないので玉留めは重ねる糸の下に隠すことにして縫うも、ハート型難しい。
謎のぐだぐだ長丸が出来上がる。
縫ってる途中でも、糸を強めに引っ張ると、糸が切れる。木綿やポリエステルの糸なら全然平気な負荷でもぶちん、といく。
しかし、もうこれは無視である。
行ったり来たり何度も縫っているからそう簡単にほつれないだろう。
(本来なら解いて玉止めできる長さを出して玉止めしてそこから縫い直すのが正解だと思う)
手袋をはめてスマートフォンをいじってみる。
反応する!
しかし、謎の長丸が小さいのと、冬用グローブのサイズが大きくて指先が余っていたのでうまく自分の指とスマートフォンの画面が接着するところではなかったらしい。
解く。
もうこりゃ面倒だから、とにかく面を広くすることにする。
そしたら刺繍の位置気にしなくてもいいもんね。
長く糸を出す。電導糸、糸ががさついているので(麻紐みたい)糸同士で引っかかって絡まる。イラつく。引っ張ると切れる。イラつく。
やり直し。
何度かイラつくを繰り返し、ようやくできた。
玉止めを隠したのででこぼこになったり、途中、糸を引っ張りすぎて切れていたりもする。
しかし私は大雑把なので気にしない。使えればよし。
ちなみに血液型はA型です。
あんまり信じてもらえないけども。
手に装着し、スマホを操作してみる。
か い て き ーーー!!
なんなら夏用グローブより反応がいいかもしれない。
キタコレ!
ようやく、スマホ対応しないイライラからも、寒さからも解放される!!
ベスパ乗るぞー!
となったのも束の間、東京は雪が降って来ましたとさ。