アラフォー女子154cmがバイクの免許を取った話。

運動音痴のアラフォーがなぜか急に普通自動二輪免許を取りました。

ライコランドに行った話。

 私のベスパで行きたい場所の一つに

 

ディズニーリゾートがある。

 

 2017年にワンダーパスポートでランドとシー合わせて十四回行ったら、

 

周りの年パサーにもう年パス買いなよと言われ、

 

2018年の一年間だけディズニー両パーク何パスホルダーであった。

 

熱心ではないけれどそこそこディズニー好き。

 

そこでほぼほぼ道順が同じライコランド東雲に

 

車で連れて行ってもらった。

 

車の流れや道順を意識してみておく。下見。

 

一方の東雲はついこないだまで人生で訪れたことなんてなかった場所。

 

最近めちゃめちゃいっている。

 

そして散財している。

 

恐ろしい場所、ライコランド東雲。

 

今月はベスパのお金を払ったり、

ヘルメットのお金を払ったり、

ディズニーランドへ行ったり、

普通に服を買ったり、

 

ものすごい散財をしたのでおとなしくする予定であった。

 

しかし、私の買った冬用のRS TAICHIのアウターは

 

肘、背中は簡易プロテクターが入っているが

 

肝心の胸部は別で買わないといけないのである。

 

胸部腹部の打撃の怪我での死亡事故が40%と一番多いらしい。

 

次が頭部で35%くらいだったと思う。

 

以前書いた通り、安全が金で買えるなら買いたい派。

 

しぶしぶ12,000円。

 

アウターの内側におっきなスナップボタンが

 

片側3個ついていて、自分でプチプチ止めるタイプ。

 

男性のは、胸の真ん中で割れる構造になってるものもあって羨ましい。

 

女性は胸の膨らみとかあるからそういうのは作れないんだろう、たぶん。

 

スマホホルダーもいいのを買っとく。

11,000円。

 

もやし生活まったなし。

 

ついでに、ライコランドの駐輪場に泊まっていたレブルに貼ってあった、

 

多分ジョークグッズだとは思うが、

 

バイク用の小さな初心者マークが欲しくなったのでさがす。

 

売り切れていた。

 

初心者マークをつけてると煽られるという話も聞くし、

 

避けてくれて快適に運転できるという話も聞くし、

 

どっちなんでしょ?

 

 

 

 

 

はじめてのヤマハタウンメイト給油に行った話

 前回初回、時速十キロで山手線ギアに翻弄されつつ、

 

がっくんがっくんいいながら近所を二周してから早くも一週間。

 

 またヤマハタウンメイト50ccを借りられたので、まずは近所を一周。

 

 二〇キロ出せるようになった。

 

 ガソリンメーターを見ると半分以下。

 

 ゼロヒャクな性格をしてるもんで、半分切ってるとなんか不安。

 

 そこで思い切って有人のガソリンスタンドへ行ってみることにした。

 

 まだ信号のある道路に出るのは怖いけど、ガソスタまでは片側一車線の両面通行。

 

 前の車について行けばなんとか行けるはず。

 

 ここで恐れていては一生公道を走れない。

 

 意を決して、一人でぶぃーんと出かけることにした。

 

 ハンドルロックを外し、メインスタンドを外し、いざ出発!

 

 …あれ。エンジンかからないぞ。

 …なぜ。なぜ??

 

 ニュートラルに入れてみたり、エンジンスタートボタン長押ししてみたり。

 

 エンジン冷えるとかかりにくいって言ってたなぁなどと思い出してみるも、わからん。

 

 しかしなんとかかんとか、ギアをガッチャンガッチャン、

 

ブインブインいわせていたらかかったので、出発。

 

 解決方法は後で聞くことにして。

 

 ありがたいことに、ただまっすぐ行けば着くので二十キロでスタート。

 

 今回も車にガンガン抜かれる。

 

 当たり前だ。

 

 私が車の運転手でもそうする。

 

 快調になんとかガソリンスタンドまでついて、

 

歩道の段差にあわあわしながらも停めたところがレギュラー給油機の前というミラクル。

 

 しかもすごくいい感じに停まれたではないの。

 

 車に乗ってガソリンスタンド来たのは多分片手で数えられるほどしかないが

 

(大体車を運転した経験も乏しいゴールド免許ホルダー15年目)

 

 すごくいい感じに停められてて大満足。

 

 ガソスタのお兄さんに、「レギュラー、満タン!」と告げ、

 

支払い方法を確認されたので、現金で!と答える。

 

 ニュートラルにしてエンジンを切り、降りてスタンドを立てて待つ。

 

 あっという間に満タン。

 

 こんなにすぐ満タンになるのかぁ。

 

 六百円くらいかな?と思っていたら、三百円だった。

 

 給油したのは一.七リットル。

 

 …スクーターってそんなもんなのね。

 

 まだまだ入れなくても大丈夫だったかも。

 

お金を払って元来た道をとって返す。

 

有人ガソスタだと道路に出るとき、

 

三百円のお客にも誘導でついてくれて初心者にはありがたいなぁ。

 

 おかげで不安なく道路に戻れました。

 

 帰りは前のタクシーについて行こうと頑張ったら、

 

タウンメイトで三十キロ出せた!

 

 これで、ベスパが来た時に少し安心かな?

 

 ベスパでは四十キロがとりあえずの目標です。

 

(ベスパは125cc)

 

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購入の時担当してくれたTさんが

 

SNSで宣伝してくださいというので。

 

載せましたよTさん!☝️☝️☝️

 

クリスマスにもぴったりの赤だよ!

 

早く私のベスパ来ないかなー💕

 

整備待ち中…

 

そして帰ってきたら、重くてメインスタンドたてられなくてサイドスタンドにしました。

 

腕立て伏せやったほうがいい?

 

購入バイクを決めた話。

 気がつくと、白山にいた。

 

 さっきまで原宿にいたはずなのに。

 

 この時点でだいぶ疲れていた。

勉強しかしていなかった二年間ですっかり体力が衰え、いつも夕方には眠いのであった。

 

 もともと、免許を取ったら、YAMAHAのトリシティ125ccを購入する予定だった。

 

 しかし、教習第一段階でオートマ車の教習があった時、オートマ車はいつ発進するしかわからなくて怖い。と思ったので、次に欲しくなったのは浮間舟渡で出会ったアプリリアSX-125。

 まさか私がオフロード車が欲しくなるとは、自分でも意外なチョイス。

 

 スズキはどう?という案をTwitterでいただいたので、かつてバイク販売店がずらりと並んでいた、上野へ。そこでGSX-X125に跨らせてもらう。秒で諦め。この姿勢でずっといるの無理だ。なにしろ、ひきこもりだったので。

 

 上野では冬用のサポーター入りのRS-TAICHIの上着を買ってホクホクで帰った。しかし、重たいですね。

 

 このころ、Twitterで私の推しライダー、アレイシ•エスパロガロのインタビュー記事を読んだ。「3年前にバイクの免許を取った。公道を走るのは好きじゃない。ベスパに乗るのは好き。」と、ざっくりいうとそんな内容だった。

 

 ここで急に浮上するベスパ。

 バイクに詳しくなくても名前を知っていて、かわいいーってなって、アン王女も乗ったイタリア、ピアッジョグループのスクーター。

 

「私がベスパ買ったら、百億分の一くらいはアレイシの契約料になるのでは…?」というヲタ的思考を提げ、原宿へ向かった。

 

 原宿の端っこの方にベスパの専門店がある。

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 いっぱいあるように見えるけど、修理に来ていたり、売約済みであったり、新車の販売は奥の7台くらいだった。

 

 プリマベーラに跨らせてもらう。嗚呼いいねぇ、ベスパ。

 

 ベスパといえば赤だよね…と思うが、残念ながら赤はなし。

 

 そうそう、アレイシがスペシャル・ヘルメットをかぶっていたディズニーの「あの夏のルカ」を見て、ベスパを購入した人がいたそうだ。いま、免許を取りに行っているという。九月に申し込んで一月スタートですってよ!バイク免許大人気。

 

 そして、そのままの勢いで後楽園に来たのでした。乗り換えまでして。

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 七階は休憩室で、昔の左手ギア回していくタイプのベスパ。右足ブレーキペダル。

 

 いろんなバイクが六階まで所狭しと並んでいる。上から見てどんどん下の階へ。ついに二階のベスパのフロア。(アプリリアもあるよ)

 

 そこに。

 ありました、真っ赤なベスパ。

 

 

もう一回言うけど、この時点で結構疲れていた。

 

 

 来月にはベスパオーナーです💕

(正確には違うけど、説明が面倒なので端折る)

 

 

ヤマハタウンメイトに乗ってみた

社長からヤマハタウンメイト50ccを借りたので、免許取得後初の二輪乗車。

 

 もちろんグローブ、ヘルメット、ライディングシューズ、簡易プロテクター入りの上着をしっかり着用。

 ヘルメットはMotoGPアプリリアのライダー、アレイシ・エスパロガロがスズキ時代に使っていたデザインのもの。KYTというインドネシアのメーカーで、デザインはイタリアのSUOMYと提携して行っているらしい。KR-1というライダーの意見がフィードバックされたフルフェイスのモデルで、軽く、ホールド感がしっかりある。教習の時はジェットヘルメットだった。息がしやすいのはとても良かったが、重たかった。教官はそれでも軽い方だと言っていたけれど。

 

 教習所編でも書いたが、全くバイクの名前に明るくないのでヤマハメイトのなんたるかも知らなかったわけだが、HONDAのカブのライバルとなるべく作られたものらしい。

 八百屋さんがよく乗っているとツイッターでみた。確かに家の近所の八百屋のおじいちゃんがツーストのヤマハタウンメイトに乗って配達しているのをよく見かける。

 

 タウンメイトは五十CCのフォースト、ライトが丸くて、モスグリーン色をしている。35キロまで出すと警告灯が光って教えてくれるらしい。

 

 意気揚々と早速乗車!

 …と、そうは問屋が卸さない。教習はHONDAのCB400SF。マニュアル車なので左手はクラッチ。ウィンカーも左ハンドルにある。左足のギアは1↑ニュートラル↑2↑3↑4。

 対してヤマハメイトは左手はなにもなし。ウィンカーは右ハンドル。左足のギアは、1↓2↓3↓ニュートラル↓1↓2↓3↓ニュートラル…と山手線のようにぐるぐる回る。なので、踵に踏み込むことで前に戻ることができるようになっている。

 

 とりあえず、家の周りをぐるぐる練習することにする。オートマ車はどこで走り出すかわからないから怖い。マニュアル車半クラッチで走り出すけれど。

 

 10キロで出発。なんなら歩いてる人の方が早いくらいの速度である。そういや、初回は教官はバイク乗らないで走ってたなと思い出すなどした。

 

 自分が何速に入れてるのかさっぱりわからない。ガンガン踏んでるとニュートラルに入ってガクン!となる。あぶない。

 

 踵のレバーがどこにあるのかわからず、目視で確認するしかないのでスピードが出せない。あぶない。

 

 一周して帰るため曲がろうとしたら、侵入禁止だった。あぶない。普段徒歩でしか近所を散歩しないので知らなかった。

 

 仕方なく、信号機のある通りに出ることになったあぶない。

 車はガンガン避けてゆく。そらそーだ。十キロちょっとしか出さないスクーター、イラついているに違いない。初の公道、大目にみて欲しい。

 

  十分くらいぐるぐるして帰宅。要練習。

  なぜ、バイクはモノによってこんなに色々違うんでしょうかね?

アラフォー女子バイクの免許を取る④

そして、卒検。

 家から教習所まではわりと遠い。
 前日、ほとんど眠れなかった。緊張なのか。ただ単に羽毛布団が優秀すぎて暑苦しいだけなのか。とにかく、十時半に布団に潜ったのに気がつけば一時半を回っていた。その後も隣の部屋で何かが派手になだれる音がしたり、薄手の羽毛布団とタオルケットを引っ張り出したりして、一時間寝られたかどうかの状態で試験の朝を迎えた。
 眠気で頭が痛いし目が腫れぼったい。

 眠い眠い眠い。今回で受からないとまたこの眠さ、早起きを繰り返さなくてはならないことになる。たまったものではない。なんとか一度で受かりたいものである。

 本日の受験者は十名。五名ずつ、二班に分かれての卒業検定。嗚呼ついに卒業検定。長かった。ガイドブックの教官からのワンポイントアドバイス欄、四十枠あるのが全部埋まってしまったらどうするんだろう。新しいページ貼り付けるのかな。それとも、ガイドブックもう一冊もらうのかな?もう半分埋まってるんだけど・・・と心配した日々。教官の「へたっぴめ!」という心の声が聞こえてきた時もありました。

 それぞれ「技能検定成績表」なるものをもらい、受験順、所内コースの発表、続いて注意事項。
 一番目に受験をして身軽になってしまいたいと思っていたが、受験の順番は四番目。だいたい四十分後のスタートであった。しかも、コースはこっちじゃないといいなと思っていた方という引きの強さ。こうなってくると教習所内の車の人たちが優しさ発揮して譲ってくれることを期待するのみである。

 コースに出るところから車に譲ってもらい軽快にスタートしたと思いきや、やると思ってました。坂道発進。全然路肩に寄せられない病発病。あれだけモトクロス先生と練習したのに、なぜ。しかし、諦め良く、「もうここで良いや」と、路肩から一メートル以上離れていたであろう車線の右寄りで停車、右合図、確認、発進、ちょびっとだけ右に寄せて坂を降った。普通の人はきっと一本橋であったり、急制動が苦手なんだろうけども。カーブの小回り難しいですね。

 スラロームの出口でアクセル開こうと思っていたのになぜかクラッチを切った以外は大した失敗もせず、停車位置に。安心したのも束の間、ニュートラルに入らない。一速と二速を永遠に行ったり来たりしている。しかしラッキーなことに、教官はすでに見ていなかった。成績表の記入をしていたと思われる。なんとかかんとかニュートラルに入れてエンジンを切り、降車、待合室へ戻る指示を受ける。





 果たして。



 合格!

 見事卒検を一発で合格した。モトクロス先生、オシャレ先生、りくつ先生のおかげである。しかし、卒検担当教官の総評の中で一番ダメ出しが長かった。いいもんね。百点でも七十点でも受かれば同じ免許ホルダー。
 五人のうち、一名はスラロームで失敗して不合格、残る四名は合格。うち三名は女性。教習の待合室にもたくさん女性がいたので、街中に女子ライダーが増殖するのも時間の問題でしょう。大型を受けている女子もたくさんいた。


 今までMotoGPを見ているだけで満足だった自分がここまで来て思うことは。


 女性用ライディングシューズ、二十一センチから展開してもらえませんかね?

女性用グローブ、XSから展開してもらえませんかね?

 小柄な女性教官も何人もいらっしゃったので(しかも大型教えていらした)きっと大したことないと思われているんだろうが、毎回最初にクラッチとブレーキの調節してほしい。そしたら小柄な人ももっと恐怖心なくチャレンジすることができると思う。  人間、自分は自分にしかなれないので、手が小さいとか腕が短いとか足が届かないとか、ウィンカー出すので親指が教習後一週間痛くなるとか、自分が当たり前にやっていることが難しい人もいるんですよ〜!ほんとに大変なんですよ。ちょっとの差でも大きな差。コツがわかるまで自信喪失の日々。でも、身長の低い人の乗車姿勢を最初に教えてくれたらやり直しの時間もっと短く済んだのではないかと思ってはいるんです。「習うより慣れろだ!」っていう教えかたわりと苦手なんです。そしてそんな大人はたくさんいると思うの。

 九月二十七日から始まり、十一月十二日、約一月半で普通自動二輪バイク教習は終了をむかえた。  ライディングシューズはつま先が白いのを買ってしまったため、当初は教習が終わると毎日けしごむかけ。それも、転ばなくなったらかけなくて良くなってきた。地味に嬉しい。  免許、グローブ、シューズ、レインコート、ヘルメット、サポーター入りの冬用上着、防水グローブは買った。



あと必要なもの。




 それは、バイク。

                                 おわり。                                                                    

アラフォー女子バイクの免許を取る③

5.やり直しの日々

 実は車の免許取得の時、一時間もやり直したことがない。卒業検定まで、全て一回でクリアした。何故ならやり直しでお金がかかるのが嫌だったからものすごい気合いで毎度臨んでいた。その記憶があったもんだから、バイクの教習もさくさく行くもんだと思っていたのである。しかし当然ながら、そんな考えは甘々であった。あの日、VIPコースに決めた自分を褒めてやりたい。だって、第一段階のすべてを二回ずつやり直したのだから。スラロームに至っては三回。あ、初回とシュミレーションに関してはやり直しはないそうです。

 教習開始三日目にして、すでにスケジュールが狂い始めていた。実車やり直しになっても次の実車であてがえるが、間にシュミレーターなどが入っているとそこを実車にはできないからだ。いちいち、その月全てのスケジュールを出してください、となる。しかしそうなると、他の教習生のスケジュールがもう抑えられた状態で新たに組んでもらうので、全然予約が取れなくなる。なにしろ、VIPコースは優先的に予約を抑えてもらえるが、

 普通のコースでは次の教習三週間後、だとか、キャンセル待ち朝から並んで取れないとか、そんな状態なのだ。

 その上、次の教習の予定日は台風上陸するというではないか。奇しくもその日は目標停止で四十キロ出さなくてはいけない。四十キロを恐れていた。
前日はやり直しだったので時間が余り、モトクロス先生が「次の時間の予習やっちゃいましょう。二人乗りして回ります。」と言い出した。

 この時まで、普通自動二輪にタンデムしなければならない項目があるのを知らなかった。知っていたらバイクの免許を取ろうなんて思わなかった。ここに来て詐欺にあった気分だ。「こわい。」と、声に出ていたのをモトクロス先生は聞き逃さず、大丈夫大丈夫、と乗せられて走り出す。当たり前だが大丈夫なわけない。こちとら、幼少期にスピードのトラウマ抱えているんである。モトクロス先生は何やら説明してくれてるが全然聞いていなかった。恐怖から「いっそ手を離してしまった方が楽になれるのではないか?」という不健全な思考と闘っていた。

 先生がしっかりホールドしてくれるので、実際はかなりな力で振り解かないと落ちることはないと思われたが。

 そして、これは「次の時間の予習」なのであり、次の時間は初めましてのオシャレ先生であった。オシャレ先生は眉毛をアートメイクしている。美容に気を使っていらっしゃる。
 当然、タンデムをしてコース内のギアチェンジのタイミングや加速ポイントを教えてくれるという。オシャレ先生は「早速二人乗りで所内回りましょう」という。

 直前のコマでトラウマ恐怖体験をしていたので思わず拒否。オシャレ先生びっくり。拒否してくる生徒なんていないんだろうが、無理なもんは無理なのである。おかげでこの時間のタンデムは逃れられたが、オシャレ先生に一度で覚えられてしまった。

 まぁとにかく、四十キロこわい。湿潤路面で四十キロ、しかも台風。死ぬな。いのち大事に。ということで、教習所に電話をかけてキャンセル手続きをする。この時点で、「十月中の卒業は無理です。」と宣告される。まぁ、そりゃそうか。第一段階人の倍やってるもん。その時、受付のできる女子が素晴らしい提案をしてくれた。シュミレーションや学科は取らず、実車だけの予約を取るのである。シュミレーションなどはキャンセルが拾いやすいため、後から組み込んで、現在三週間待ちなんてザラ、な実車を抑えておく。

 これで毎度毎度一月全部のスケジュール提出していたストレスからフリーになった。素晴らしい叡智、実車だけ予約。これから教習通う人はぜひ参考にしていただきたい。


 この頃、「前輪ブレーキをかけてるつもりなのにアクセルを開けてしまう」病を発症していた。

 スラロームクラッチとリアブレーキを使い、ちんたらちんたら走っていると(しかし本人には相当なスピードに感じられているんですよ、これが!)五本目でその症状が現れ、ついにパイロンを吹っ飛ばし粉々にしてしまった。

 一応、オシャレ先生と原因究明のためディスカッションしてみるが、コレといった解決策は見つからなかった。



6.りくつ先生現る

 

 なんでうまくいかないのか?すごく怖い!何故こんな怖いことに挑もうとしてしまった自分! と、毎日緊張しながら通っていた。しかしある日、りくつ先生に出会うのである。りくつ先生は恰幅が良くニコニコしていて声が大きくて感じの良い先生であった。 りくつ先生が「苦手なものは?」というので「全部!」と答えたらなんと、実車の時間にも関わらず、半分以上お話の時間になった。しかしこれがのちのち、大変な成果をもたらすのだ。

 うまくいかないことを全部ぶちまける。
・教本にはシートにはすっとまっすぐ座ると書かれているが、そうすると腕がつっぱる。↓前傾姿勢になって肘に余裕を持たせる。
・手が小さくてクラッチ、ブレーキレバーがうまく握れない。ブレーキをかけながらアクセルを全開にしてしまう。↓肘をつっぱらないことを意識する。
ニーグリップが疎かになる↓つま先を内側にして座る。

 では実際やってみようということになりスラロームに挑戦すると今まで必ず五本目を轢き殺していたのに、タイムクリアはできないけれども当てることは無くなった。アクセルは開かなくなったし、ニーグリップは意識しなくても開かないようになった。

 次は目標停止をやってみることに。いつものように怖々四十キロ出し、パイロンを過ぎたところでブレーキをかけた。ら。つるりと摩擦がなくなったような感触。
「これが!うわさの!!前輪ロックーーー!!!MotoGPみたい!」
 と脳内テンション上がると共に、当然こける。怪我の確認をされるがこの頃にはこけるのだけは上級者、前輪ロックでこけてもアザの一つもできてはいなかった。不思議なことに、この日を境に恐怖心が薄れるのである。

 そしてこちらも不思議なことに、あんなに乗るのが憂鬱だった電車にも、以前のような気分で乗ることができるようになっていた。(しかしまだ快速には乗らない。) 



7.二段階目へ

 

 急に課題もさくさくやれるようになり、クランク、一本橋はまだ不安定さが残るものの、一段階見極めも問題なく(二回やったけど)、ついに二段階へ。ここからは早かった。全てを一回でクリア。二段階見極めの日には、モトクロス先生のエンストという滅多に拝めないものまで見られてほくほくしながら終了した。





 卒業検定編へ続く。

アラフォー女子バイクの免許を取る②

2.教習所へ申し込みに

 

 すぐに教習所からパンフレットがとどいた。A4サイズの封筒で届いたそれは、持ち重りのするものだった。開いてみると情報量が多すぎてよくわからない。だいたい、車の免許を取りに教習所へ通っていたのは二十年以上前。電話をして相談することにする。その結果、何種類もあるコースは、VIPコースというものにすることにした。目的のためには125ccで十分だったのに欲をかいて普通自動二輪に。よく考えれば、なんでだ。

 これは、ふつうのコースに比べると四万円くらい高かったけど、待合場所が独立している、飲み物が飲み放題、ロッカーが待合室にある、専用コンシェルジュがいてくれる、お菓子の日がある、Wi-Fiが飛んでる、コンセントが使える、キャンセルしても無料、さらにさらに。のちのち、本当にVIPコースにしておいて良かったと心の底から思うわけだが、履修のやり直しにお金がかからない。これは大変助かりました。皆さんにもお勧めしたい、まじで。

 この時、六月。八月に試験を控える身であったので教習は九月からにしようと決め、実際教習所へ赴く。確か、土曜日に契約しに行ったのだが、その混み具合にびっくりした。広い待合室なのに、座る場所がないほど混んでいる。コロナ禍なのに、たくさん人がいる!当時緊急事態宣言中。申し込みに来た人もたくさんいて、全然順番が回ってこない。

   

 結局一時間ほど待たされた。事前にコースは決めていたので、ざっと説明をされ、契約書を交わし、お会計。YSPでもらっていた割引券と、資料請求についていた割引券と、三ヶ月後から教習開始ということで早割が効き、パンフレット掲載料金からだいぶ安くなったので、皆さんにも早め早めのパンフレット取り寄せをお勧めしたい。

 この日、すっぴん、ぼっさぼっさ、天然パーマの髪にストレートヘアアイロンを当てることもなく引っ詰めて、真っ黒いかぶるだけのワンピースという出立ちを大変後悔することになる。契約したらその場で速攻写真を撮られるのだ。そしてその写真は教習原簿に貼られ、のちのち教官に回覧されることになる。バッチリ気合の入った化粧とヘアスタイル、洋服で行くことをお勧めしたい。ちなみにこの写真は卒業検定合格後、卒業証明書と免許の書き換えの時の公文書にも使われる。ホント、最初に言っといて!

 軽く教習所内を案内してもらい、VIPルームの使い方もレクチャーされる。しかし、何度も言うがこの時六月。教習が始まるのは九月。三ヶ月も間が開く。覚えていられるわけない。この後これが初日キャンセルの波乱を呼ぶのである。

2.5教習前に買ったもの

 

 テンションが上がっていた。その勢いのまま、友人に車で東雲のライコランドへ連れて行ってもらい、レインコートとライディンググローブを購入する。

 ここで、身体のサイズを書いておこう。身長百五十四センチ。足のサイズ、二十二.五センチか二十三センチ。手袋のサイズは二十センチ。しかも両手とも小指が短い。小学生のときにドッチボールで突き指をしたら伸びなくなったのだ。

 背が低いなとか手が小さいな、とか思ってはいた。それで困ることは今まで全くなかった。今までは。バイクに乗るためには結構困ったことになるとこれから骨髄に徹するのである。トホホ。

 モットーは、「安全が金で買えるなら買いたい」だ。女性ライダー用のレインコートはグレーやボルドー、黒、という暗めの色ばかり。店員さんに目立つ色が欲しいというと、RS TAICHIの男性用レインコートSサイズの黒×黄色を持ってきてくれた。これは良い目立ち具合。即決。一万六千円也。胸周りと腰回りがきついが黄色には変えられない。

 そしてグローブ売り場にいくと、なんとなんと、手に合うグローブはひとつしかない。迷うまでもない。迷いたかった。もっと迷わせてよ。アルパインスターズのレディースXSサイズのメッシュ牛革グローブ。八千円也。この時、バイクに乗るにはお金がかかるんだなぁと実感し始めた。

 

 テンションが高かった分、心の底でプンスカしていた。全然選ぶ楽しみがない。女性ライダーの選択肢少なくないですか?男性用はあんなにあるのに。うらやましい!

 それに、購入したグローブはオールシーズンタイプの防水加工なしで、後々激しい雨の教習の日、漏水して来て洋服の袖がずぶ濡れになった。レインコートの意味とは。各メーカーの企画デザイン、バイヤーの方、防水タイプのXSサイズのグローブをお願いします!

3.ついにスタート

 

 やってきた、九月。八月の間に専用アプリで十一月までの予定を提出しておいて、スケジュールを立ててもらう。二十七日からスタートだった・・・が。

 申し込みの時、適性検査を受けないと実車はできないと言われていた。そして、適性検査は毎日十七時からだと。しかし、スケジュール表では十六時十分から①となっている。まぁ行けばいいでしょ、とのんびりしていたが、それは間違っていた。

 適性検査の予約というのはないのかなんなのかよくわからないけど、とにかく、コンシェルジュさんが慌てて適性検査に変えてくれ、初日はキャンセル、翌日を初日に振り替えてくれた。しょんぼりした。三ヶ月前が昔すぎて、初日の適性検査の予約の記憶は曖昧になっていたのだった。しかし、このフットワークの軽さもVIPコースならでは。コンシェルジュさんには今後も大変お世話になるのである。

4.ついに教習所日

 

 緊張していた。なにしろ、パニック障害持ちである。大好きなディズニーランドやシーでも乗り物に乗りたくないくらいなのだから。しかし、期待もあった。Twitterで同じくパニック障害を経験したフォロワーさんから、「バイクの免許を取ったら治った。」、今診ていただいている心療内科の先生からは「そういえば患者さんでもバイクの免許を取ったら治ったって言ってた人いたわ。」という話をされていたのだ。

 

 初日はモトクロスをやっていたというモトクロス先生。動く二百キロの鉄の塊が恐怖でしかなく、正直言って何をやったか全然覚えていない。連続二コマやった気がする。初回は連続二コマは決まりなんだそうだ。

 そこからは恐怖心との戦い。そして何度も言うがパニック障害持ちである。バイクに乗っていてパニック障害起こしたら死ぬから気合いで起こさないだけなのだ。まぁとにかく怖い。一コマ三回はコケた。一段階目の時は二コマまで取ることができるので一日六回は最低コケていた。時にはコースにガソリンをぶちまけた。時には自分も吹っ飛んだ。時には教官を轢きかけた。

 ここの教習所には教官指定という制度があり、1回目の教習終了の時にモトクロス先生が名刺をくれたので、これは教官指名をしろということかと思い、指名をしたのだが、きっとモトクロス先生は名刺を渡したことを後悔したことと思う。それくらい、落ちこぼれの生徒だった。

 家に帰るとプロテクターをしていたのにふくらはぎがアザだらけ。ちなみに当然倒したら一人では起こせない。モトクロス先生はいつも起こすのを手伝ってくれていたので、ひとりでも起こせると勘違いしていたことがのちのち、他の先生の教習で発覚するのであった。ちなみに免許を取得した現在でも起こせない。起こせるわけない。

 教習所では胴、肘、膝から脛、ヘルメットを貸してもらえる。軍手や、雨の日は雨ガッパも。レギュラーのコースは雨ガッパはお金がかかるらしいが、VIPコースは無料だそうだ。でももう自分のレインコート持ってるもんね!しかし、雨の日の教習は避けたい。なんなら使わないまま卒業したい。

 

 折れそうな心を抱えて家に帰る道すがらTwitterで泣き言を呟き、フォロワーさんに慰めてもらう日々が始まった。

 

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アラフォー女子バイクの免許を取る①

1.それは突然に

  2015年MotoGPオランダ戦。画面に映されたトップ争い。HONDAのマルク・マルケスヴァレンティーノ・ロッシが激しいバトルを行っていた。ロッシがグラベルに跳ね出され、普通の選手なら転倒するところ、見事にコースに復帰、そのレースに勝利した。魅了された。画面からも伝わってくる何かがそこにあった。

 そこから、すっかりMotoGPにハマり、ツインリンクもてぎに実際に観戦に行くまでになるのに時間はかからなかった。

 しかし、まだその当時、自分がバイクに乗ることは考えなかった。なぜなら、幼稚園生の頃、近所の小学生のお姉さんが運転する自転車に二人乗りし坂を猛スピードで駆け下りた時怖くなって手を離して落車、頭を打ったことがトラウマになっていたからである。こちとら現在アラフォー。なのに何十年も前のこの恐怖体験を今でもはっきりと覚えている。それくらい怖かった。バイクは見るもの。そう思っていた。

 大人になってパニック障害を発症した。ひどいと電車に乗ることができなくて一時間以上歩いて帰ったり、何本も見送ったり、早起きして空いている電車に乗ったりと、多少生活に影響をきたしていた。それに加えて、今度の仕事場は最寄駅から三十分以上歩いたところになる。そこでふと、バイク通勤はどうだろう?と思い至る。
 50ccなら、普通自動車免許を所持しているからすぐに乗れる。でも、二段階右折ってなんか難しそう。125ccなら二段階右折をしなくていい。

 それに、最短二日間の教習で取得できるようになったと教えてもらった。そうだ、125ccに乗ろう。ゆるキャン△のリンちゃんがヤマハのトリシティ125ccに乗ってるイラストを見て、いいなと思っていた。そう、アニメ好きですぐに影響されるのだ。
 あ、そうそう、アラフォーだろうとアラカンだろうと、女子は女子。その件、異論は受け付けません。異論がある人はそっとばつ印を押すのがオススメ。

 思い立ったら即行動、近所のYSPへトリシティのリーフレットをもらいに行く。
店の外にトリシティ300ccがあり、その大きさとごつさに驚くが、中にはもっとごついものがたくさんあった。この時、トリシティ以外のバイクの名前を知らなかった。そんな人間にもYSPの店員さんは大変親切である。背が高くて、細身のひょろっとしたひとであった。

「 バイクお探しですか?」

「トリシティ見に来て・・・、でも二輪の免許持ってないんです。」

「あ、教習所の割引券ありますよ。 」

「バイクの引き起こしできなくても教習受けられますかね・・・ 。」

「大丈夫ですよ!僕も教習受けた時起こせなかったけど、今はすぐ次行きましょうってなりますし、女性なら通りすがりの人が助けてくれますからね。あの、あそこのホームセンターの駐車場の坂でここの女性のお客さんがこけてて起こせなくてずっとやっててだれも助けてくれなかったんですけど、ヘルメット脱いで女性だってわかったら5人くらい男の人が来て助けてくれたって言ってましたよ。 」

「そういうの、Twitterではよく見かけますけど、本当にあるんですね! 」

 お礼を言って家に帰り、早速割引券を貰った教習所に資料請求をした。  

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